東洋インキSCホールディングス株式会社(代表取締役社長 北川 克己、東京都中央区)は、トルコ共和国(以下「トルコ」)のYaşar Holding Anonim Şirketi(トルコ・イズミル県、以下「YASAR社」)との間で、YASAR社の子会社であるDYO Matbaa Mürekkepleri Sanayi ve Ticaret Anonim Şirketi(以下「DYO Printing Inks社」)の発行済株式の75%を取得する株式譲渡契約を2015年12月16日に締結したことをお知らせいたします。
記
1. 株式取得の目的
東洋インキグループは、モノづくりを通して様々な文化や人々のために役立つ企業グループとして、人々の生活に直結する食品に利用される包装材料をはじめとするパッケージ関連市場向けのインキ・コーティング材料の展開に力を入れております。当社はグローバル展開を積極的に推進し、成長エリアである中国や東南アジアで収益を拡大させる一方、インドやブラジルをはじめとする新興国へ進出してまいりました。
次の展開として、MENA(中東、北アフリカ)、中央アジア、東欧などの地域での早期の事業基盤確立と事業拡大を図るとともに、食品をはじめとする産業において環境技術や環境規制の発信地である欧州での事業基盤の強化が急務と考えております。これらに対応する戦略の一環としてトルコに注目し、ハブ拠点化を目指して2014年に事務所を、2015年1月には販売会社を設立し、マーケティング先行の事業活動を進めてまいりました。こうした事業活動の中で、このエリアでの地盤を確立するには現地生産が必須であるという判断に至り、今般現地企業を買収することといたしました。
当社の連結子会社となるDYO Printing Inks社は、トルコ・マニサ県を本拠として、主にグラビアインキ、フレキソインキ、製缶塗料、オフセットインキを製造するトルコ最大のローカルメーカーで、国内に強固な地盤を築いております。
2. 今後の運営方針
まず、当社の技術とグローバル品質により、DYO Printing Inks社のグラビアインキ・フレキソインキや製缶塗料、オフセットインキなど既存製品の品質の底上げとラインアップの拡充を図り、周辺エリアのニーズにマッチした製品開発を進める一方、工程改善などによる効率化を行い、売上と収益の両面での拡大を図ります。
次に、トルコ及び周辺エリアでのトップシェアとブランド確立を目指し、販売ネットワークの強化が必要なMENA(中東、北アフリカ)、中央アジア、東欧などの周辺エリアへの積極的な事業展開と、トルコ国内ではDYO Printing Inks社が持つ販売ルートを活用しながら、日本の各事業会社やR&D部門、そして欧州やアジアにてそれぞれの強みを生かして生産・販売を行っている海外拠点と連携することにより、当社グループ製品を含めた販売およびマーケティングを強化いたします。
中長期的には既存製品と併せて、当社グループの幅広い製品群をDYO Printing Inks社にて製造・販売することにより、トルコにおける事業の複合化を推進し、当社グループの総合力を活かした強固なブランドをエリア一体に確立してまいります。
3. 異動する子会社の概要
4. 株式取得の相手先の概要
5. 取得株式数
6. 日程
7. 今後の見通し2016年3月期の当社連結業績への影響につきましては、現在精査中であり、開示すべき事項が生じた場合は速やかにお知らせいたします。 |