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drupa innovation park 2012 – 全メディア関連業界に向けたスマートソリューション

「 drupa innovation park 2012 presented by digi:media (dip)」は7.0号館にて、今後の方向を示す最新かつ革新的なソリューションとアプリケーションを、全メディア関連業界に向けて紹介をする。drupa2102では、dipを7b号館の「drupa cube presented by digi:media」(プリントアプリケーションのイベント・会議)に隣接させた。 こうすることで、dipでは今後の方向を示すテクノロジーの情報を、また隣接するdrupa cubeでは関連のコンテンツおよびビジネスソリューションの情報を収集することができる。このコンテンツ・技術・ビジネスの融合コンセプトは2011年4月初開催のdigi:mediaで採用され、成功を収めた。そのため、drupa 2012でもdipとcubeを隣接させることとなった。来年、digi:mediaは再び単独見本市としてデュッセルドルフで開催される(2013年4月11日ー13日)。

2004年と2008年同様、dipは再び特別なイベントとなるであろう。最新トレンドと明日の市場に向けたアイディアを収集できると、世界の印刷・メディアトップ見本市への期待は大きい。それゆえ、dipでは一つのホールに9つのテーマパークを設けて、トレンドやアイディアを紹介して行く。マタレ統括本部長は、「dipで扱うテーマはまさに最先端のものであり、印刷・メディア市場の最新の動向に照準を合わしている。また、dipは、現在と将来のメディア制作に関する根本的テーマも提供しているため、プリントやパブリッシングのプロにとって、活発な情報交換の場となっている」と述べている。

9つのdipテーマパークの概要:

Print Automation Park

国際標準化団体のCIP4との協力のもと、プラニング・制御システム、JDF対応MISおよびサーバーアプリケーションなどを駆使した印刷プロセスの最適化ソリューションを展示する。画像オートメーションの領域では、日本の企業GTB が独自のソフトウェアソリューンを紹介する。これは、全ての画像データを特定の基準で相互比較し、編集者に必要な情報を提供する技術である。また、アウグスブルクの企業はKUKA産業ロボットの世界を紹介し、自動化のソリューションを提供する。その他の出展企業には、Colorlogic、Colorware、Quite Software、LithoTechnics、Compartなどが名を連ねている。

Dynamic Publishing Park

マルチ・チャンネルパブリッシング向けソリューション、またPrintおよびWeb、Web-to-Print、Print-to-Web、Print on Demand向けアプリケーション、さらに総合情報・パブリケーションマネジメント用のソリューションを紹介する。9 Plus社 のMarcel Neiber社長は、「drupaは印刷・メディアワールドの誰でも引きつける魅力を持っている。弊社の製品は市場に一種の革命を起こし、eビジネスと印刷の融合を果たすことになるであろう。同製品の発表はdrupaに合わせて遅らせた。drupaは新発表に最適の場であるからだ。特にdipはこれまでも印刷産業のイノベーションを生んできた。だから、我々はdipを発表の場として選択した」と語っている。

Dynamic ParkにはAdobe Creative Suite©をベースとしたワークフローソリューションのトップ開発企業であるVjoon社も出展する。Vjoon K4™を用いることで、プリント、モバイル、タブレットまで全てのパブリッシングチャンネルの操作ができ、時間を節約できる効率的なプロセスが可能となる。また、スイスのTecnavia社は、新聞・雑誌制作用のアプリ・ソリューションを紹介する。同社のRené Sluykヨーロッパセールスマネージャーは、「新聞・雑誌の出版社は、マルチチャンネルパブリッシングを用いて、新たな収入源を如何に作り出せるのかを発見したところである。dipにて、我が社のクロスメディアパブリケーションの最新バージョンNewsMemoryを紹介する。これを使えば、出版社は、高効率のハイブリッドプラットフォームをiPad およびAndroidタブレット用に提供できるようになる。さらに、弊社のSelf-Service Webを介して、誰にでも割安の電子板が可能になることを示して行く」と語っている。

この他、ミュンヘンのcenshare社は総合インフォメーション・パブリケーションマネジメントのソリューション企業として、国内外で、大手企業や中堅企業にサービスを提供している。目的は、企業内の既存データを統合し、全社的に一つのインフォメーションマネジメントの中で統括・管理し、そうすることで、データを柔軟に、迅速に、かつ簡便に提供し、制作を可能にすることである。

Digital Imaging Park

デジタルフォトグラフィーワーキンググループ(adf)との協力のもと、フォトシューティングおよび印象的デジタル画像の世界をライブで紹介し、さらに高い印刷性能、忠実な色彩、高速性を備えたデジタルソリューションを示して行く。Quatographic Technology社は、キャリブレーションと色彩マネジメント技術を、プリプリント・デザイン・写真撮影用に提供する世界トップクラスの企業である。製品にはハードウェアキャリブレーション採用のIntelli Proofモニターに並び、印刷キャリブレーションおよびソフトプルーフアンプリケーションも揃えている。

また、Elpical Software社も新製品ラインアップの「オーガニック・イメージング」を紹介する。これは、どのようなアプリケーション環境であっても自動的に画像修正をするソリューションである。同社のJohn De Jongマネージングディレクターは、「弊社のソリューションのベースはClaroテクノロジーである。これはBBC Woldwideなどで使用されている。またエントリーユーザー向けの低価格帯バージョンもある。操作し易いプロ仕様のコンセプトにより、ユーザーは直ぐに高品質の結果をだすことができる」と語っている。

Print meets Mobile Park

ここでは最新のコミュニケーション向けソリューションと未来志向のアイディアを紹介する。具体的には、携帯用タグ、QRコードおよび拡張現実(AR)などをプリントの未来ソリューションとして紹介する。初出展企業であるミュンヘンのPAD Publisher社は、簡単で素早く作動するツールを開発した。これを使えば誰でもiPAD上でパブリッシングできる。

Asset Management Park

データベースシステムを用いて、デジタルコンテンツおよびドキュメントを紙あるいは他のメディアチャンネルに移すソリューションを紹介する。例えば、Aproove社はオンラインのクイック・リリースソリューションを開発しており、これを用いることで、Online-Proofing、Collaboration、ドキュメントアクセス、並びにリリース用のツールが24時間利用可能となっている。またこのソリューションは既存のワークフローに統合することが可能。

Marketing Solutions Park

ここではマーケティングおよびコミュニケーションを取り扱う。具体的には、ターゲット別コミュニケーション用のツールおよびソリューション、並びに各種メディアを組み合わせた多様な広告を可能にするキャンペーンマネジメントなどが紹介される。出展企業のなかにMehrkanal社がいる。同社のMarkus Plaumマネージングディレクターは、「弊社は、インターネット上で、またインターネットを介して、ブランドを管理・構築する専門企業である。我が社が提供するMarketing Management Systems (MMS)は、多数の大手ブランド企業およびその販売パートナー企業で活用されている。例えば、Ford社、Jaguar社、Tamaris社、Iveco社、Intersport社、Claas社、Stihl社などである。このインターネットベースのモジュール式Marketing Management Systemソリューションを活用することで、ブランド企業は販売パートナーのローカルマーケティングを計画・管理・評価できる」と説明している。

Green Printing Park

環境意識と環境が重要性を増す中、dipでもこのテーマを取り扱う。Green Printing Parkでは、持続可能なプリント制作のイノベーションが紹介される。出展企業の中にはアメリカのFlexocleaners社が含まれる。同社は、環境に優れた製品をフレキソグラフ産業全体に向けて提供している。

Print Product Innovation Park

ここでは革新的な印刷の製品と技術が紹介される。具体的には、加工とセキュアプリントに関連したソリューションの紹介となる。出展企業のGRT社のDr. Rudolf Weidlichは、「弊社は包装・セキュリティー市場向けにグラビアシリンダーを製造している。長年の経験と特殊技術をベースに、小サイズであっても高精度でグラビアシリンダーに移し込むことができる。現在、企業売上高の25%はセキュリティー印刷で達成している。これは、ハイセキュリティーアプリケーションおよび包装アプリケーション向けに使用されており、これにより製品セキュリティーや製品トレーサビリティーが確保できる」と語っている。また、同社のBernd Staudtマーケティングリーダは、「弊社の色彩マネジメントソリューションを用いることで、印刷方法および印刷媒体に関係無く、仕入れる印刷物の色彩を一定に保つことができる」と、プリントバイヤーにとっての利点を強調した。

Printed Electronics / Functional Printing Park

「印刷はパブリッシングだけではない - プロセス技術としての印刷」を重点テーマとして扱う。プロセス技術としての印刷は多くの制作領域で革命を起こすと予想されている。そのため、OE-A (Organic and Printed Electronics Association)との協力のもと、dipにて紹介することとなった。出展企業には、設立間もないポルトガルのYnvisible社がいる。同社は制作現場の日常作業を支えるソリューションの開発・商品化に取り組んでおり、プロトタイプをもとに技術改善を進めている。

上記の9つのテーマパークを補完するために、7.0号館には2つのプレゼンテーションステージが設けられる。ここでは、dip出展企業や協力団体による講演やディスカッションが行われる。またdip energy loungeでは、企業インタビューが企画されている。こうしてdipはビジターと出展企業間の活発な情報交換を促す役割を果たす。

ステージプログラム:

2つのステージでは出展企業、スポンサーおよびdipパートナーが、各自のイノベーションを紹介する。各講演時間は20分。drupa来場者は無料で参加でき、メディア産業のイノベーション力について情報を収集できる。ステージでは講演、パネルディスカッションおよびトークなどによって、dipのテーマパークの重点をさらに詳しく議論する。出展企業による製品や技術の展示を補完する、他に類をみないステージプログラムである。

dipプログラム概要説明:

dipは来場者および出展企業を引き寄せ、またとない情報交換の場となる。毎日午前の10:30時から11:00時まで、出展企業のイノベーション力およびdipのその日のプログラムについての概要説明を行う。

dip energy loungeでのインタビュー:

dip energy loungeでは毎日午後、最新技術についてのインタビューを行う。9つのdipテーマパークの中から一つのテーマパークを取り上げて、そこから毎回、出展企業一社を招待する。このdip expert boardにより招待された企業が、司会者やビジターからの質問に答えていく。

dip Information – dipに関する全ての情報を提供:

7.0号館スタンドA 06のdip情報センターでは、dipに関するあらゆる情報を得ることができる。例えば、dipのテーマパーク、dipの出展企業、パートナー、スポンサー、講演、併催プログラム、日々のプログラム、およびdip Energy Loungeでのインタビューなどの情報である。

dip Guide –dipに関するカタログ:

プリントカタログであるdip guideは、専門雑誌「Der Druckspiegel」

との協力のもと、dip専用に制作される。カタログには、dipのテーマパーク、会場レイアウト、dip出展企業、パートナー、スポンサー、並びに7.0号館のdip関連の全てのイベント情報が記載されている。

http://www.drupa.com

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