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エプソン、捺染(なっせん)業の伊フォルテックス社を子会社化

エプソンとフォルテックス社が2014年4月に開設した イタリアのコモ地域にあるTextile Solution Center~ デジタル捺染ビジネスの商品力・提案力を強化 ~

セイコーエプソン株式会社(社長:碓井 稔、以下エプソン)のグループ会社であるEpson Italia S.p.A.(社長:Massimo Pizzocri、以下EIS)は、デジタル捺染ビジネス強化のため、捺染業界のリーディングカンパニーであるFor.Tex S.r.l.(社長:Pietro Roncoroni、以下フォルテックス社)の株式保有率を50%から100%に引き上げ、同社を子会社としたことをお知らせします。
フォルテックス社は、世界有数の捺染業拠点であるイタリアのコモ地域を中心に、捺染用インクの販売、捺染前後工程で不可欠な処理剤の製造・販売などを行っています。
エプソンとフォルテックス社は、エプソンがF.lli Robustelli S.r.l.(社長:Egidio Robustelli、以下ロブステリ社)と共同開発したインクジェット捺染印刷機「MonnaLisa(モナリザ)」に関するデジタル捺染ビジネスにおいて、2003年に業務提携しました。その後連携を強化し、ビジネスを拡大させるために2012年にEISがフォルテックス社に50%の出資を行いました。
今後デジタル捺染市場の成長率は年間約25%(エプソン調べ)と予想されており、戦略、設計、製造、販売までの全工程でフォルテックス社のノウハウを取り込み、マネジメントを一本化し、捺染ビジネスの拡大をさらに加速させるために今回の子会社化を行いました。
本子会社化について、エプソンのプロフェッショナルプリンティング事業部長 村田すなおは、次のように述べています。
「フォルテックス社はこの数年、エプソンが捺染印刷のデジタル化を拡大するのに大いに貢献してくれました。エプソンのインクジェット技術とフォルテックス社のケミカルノウハウ・コンサルティング力を組み合わせることで、デジタルによる新しいお客様価値を提供出来るようになりました。
今こそ次のステップを進むべきタイミングと考えており、フォルテックス社をエプソングループに迎え入れられることに喜びを感じます。私たちは結び付きを強化し、捺染の世界を変え、お客様とビジネスパートナーにとってなくてはならない存在になるべく引き続き努力して参ります。」
フォルテックス社の社長であるPietro Roncoroniは次のように述べています。
「フォルテックス社がエプソングループの一員になったことをうれしく思います。私たちは、エプソンと目標を共有し、一緒に活動する中で多くのシナジーを生み出してきました。その結果、今回の発表に至ったことはごく自然なことだと感じます。今後は、エプソンとより密に連携し、デジタル捺染印刷で更なるイノベーションをもたらすことで、世界中のお客様により良い価値を提供できるように努めて参ります。」
エプソンは、捺染ビジネスを含む商業・産業分野を、独自のインクジェット技術「マイクロピエゾテクノロジー」を核に、強みを発揮して成長が見込める重要な事業領域と位置付けています。今後もその取り組みを強化し、さまざまなお客様に感動をしていただける商品・サービスを提供してまいります。
■フォルテックス社の概要

会社名For.Tex S.r.l.
所在地 Via Livescia 10/12 22073 Fino Mornasco (Como) Italia
社長 Pietro Roncoroni
設立 1986年
売上高 24百万ユーロ*
資本金 8万ユーロ*
従業員数 25名*
業務内容
  • インクジェット捺染印刷機「MonnaLisa(モナリザ)」用インク販売
  • デジタル捺染用前処理剤の開発・製造・販売
  • デジタル捺染のケミカル処理コンサルティング
  • デジタル捺染に関する各種技術の研究開発

*2014年12月期


www.epson.jp

 

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