QuadTech Inspection Systemでは、半透明・透明基材の印刷検査で白色インクが不要になり、時間とコストの節約が可能に
QuadTechは、イスラエル初の同社検査システムを、キブツ・ネグバにあるCLPに販売しました。QuadTechシステムは、新しい8色グラビア印刷機に設置するために選択されたもので、白色インクを使用する必要なしに半透明・透明のフレキシブルパッケージング材料を検査することができるため、製造を簡略化し、大幅なコスト節約が可能になります。
CLPでは、QuadTechシステムを購入する以前、非常に一般的な基材に対して他の検査システム機能に用いる標的を提供するために、白色を印刷していました。けれども白色インクは顧客の要請によるものではないため、このコストはCLPが吸収しなければなりませんでした。これにはインクのコストだけでなく、プリプレス時間やフレキソプレート、グラビアシリンダなども含まれます。
「品質管理は当社の最優先事項ですが、半透明・透明基材を請け負うのは、コストの高いプロセスでした。そこで、Windmöller & Hölscher印刷機の導入を決定したのを機に、白色を印刷せずに済む検査ソリューションが市場にあるかどうかを探してみたのです」と、CLPサプライチェーンマネージャーのIsrael Moran氏は語ります。
「幸いなことに、drupa 2012でQuadTechのブースを訪れて、それが存在することがすぐにわかりました。このおかげで、QuadTech Inspection Systemを導入するに至りました。」
QuadTech Inspection Systemでは、検査のために白色印刷を行う作業をなくすため、3つのLEDライトの組み合わせを使用しており、このうち1つがウェブの裏側を照らす反射ライトです。制御スクリーンに得られた画像は次に、黒、白、灰のいずれかの背景を表示するよう調節することができ、これによって、必要なコントラストが得られ、正確なエラー検出が可能になり、追加インクが不要になります。
QuadTech Inspection Systemは、100%のウェブ面積を100%の時間にわたって検査することにより、スポットやストリーク、印刷ミス、見当ずれ、色の変動、汚染、ドライイン、かすみなどのプロセスエラーを検出します。QuadTech Inspection Systemは、使いやすいオペレーターインタフェース、迅速なセットアップにより、紙材加工会社とその顧客に高レベルの品質保証を提供します。
「移行プロセス全体にわたって、QuadTechが密接に協力してくださり、当社のニーズをサポートしてくださって、本当によかったです」とIsrael Moran氏は続けます。「当社の課題を解決するため、真剣に取り組んでくれました。カスタマーサービスとして、本物のパートナーシップアプローチでした。」
「QuadTech Inspection Systemは、私達が求めていたすべての機能をもっています。しかも、白色インク工程を全く不要にしたことで、大きな節約を享受できるようになりました」と同氏は結論づけています。
Tadbikグループの傘下であるCLPは、食品・医薬品・ヘルスケア市場の顧客を擁しています。ブランド向け高品質フレキシブルパッケージングのメーカーとして広く知られている一方、レトルトラミネートやパウチ、無味の水パッケージ、その他のクリエイティブなソリューションなど、革新的な応用技術の開発でも有名です。
QuadTech地域セールスリーダーCaroline Zimmerのコメント：「CLPの技術的課題を解決するお役にたてて、非常に嬉しく思っています。これまでになく、より正確な印刷品質水準をブランド各社が求めるようになっている現在、CLPのような企業にとっては、ニーズを満たすと同時に、全体的なコストを削減し、利益性を高めることがますます重要になっています。イスラエルで、今後も販売を増やしていけることを期待しています。」
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