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アグフアが福岡で速乾印刷のセミナー・実演を実施 :Azura TSで速乾印刷を体感

2013年11月7日(木)に日本アグフア・ゲバルト株式会社(東京都品川区大崎1-6-1 代表取締役社長松石 浩行)はホテルニューオータニ博多にて、速乾印刷セミナーを開催した。セミナー終了後は秀巧社印刷株 式会社(福岡県福岡市南区向野2-13-29 代表取締役社長 間 直樹)において、速乾印刷の実演を実施。 当日は九州地区の印刷会社を中心に約60名が参加、油性印刷での速乾効果を驚きと興奮を持って体感 していた。

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セミナー冒頭、松石社長より「現在大きな注目を集めているアズーラ TSによる速乾印刷を提唱して約1年半が経 つが最初に速乾セミナーを行なったのが福岡でした。最初は殆ど信じてもらえなかったが、1年半の間に約20社 で速乾印刷を立ち上げ、現在も立ち上げ中の会社が毎月増えており、皆さんに喜んでいただいています。」と挨 拶があり、続けて「100%成功できる!"速乾印刷"の確立方法」と題したプレゼンでは、アズーラ TS速乾印刷がも たらす絶大な効果、印刷時に水とインキを絞る事による1損紙・インキコストの大幅な低減、2印刷品質の改善 と安定、3生産性向上、4印刷トラブル解消について、数値も交えて紹介。速乾印刷には水とインキを極限まで 絞れる浅くて細かい砂目を持つアズーラ TSが必要であり、アズーラはプロ仕様のプレートだからこそプロである 印刷会社の皆様にお使いいただき、オフセット印刷の理想形である水とインキを絞った印刷をして頂きたいと述 べた。さらに全国の速乾ユーザーの紹介の後、速乾確立を100%成功させるためには、アズーラ TSとアグフア のサポートに加えお客様の協力が重要であり、ここにベクトルを合わせて頂ければ必ず成功すると結んだ。

続けて、アグフアのプリンティングアドバイザーの知識 三富氏より本日のメインテーマとなるセミナー「"速乾印 刷"で経営革新~経営者と現場の"改革魂"」となった。"短納期、コストダウン、品質維持向上"という市場の要 求に応えるためには"革新レベル"の対策が必要であり、しかもそれを新たな設備投資無く、プレートを変えるだ けで行なえるのが速乾印刷であると説いた。その速乾印刷実現のための3つのポイントとして、1オフセット印刷 の原理原則を基本とし、印刷機をあるべき"正しい状態"にする、2水が絞れる現像レスプレートアズーラ TS、3 経営者と現場の"改革魂"を上げた。そして印刷機を正しい状態にする手法からインキと給水のバランスから見 た地汚れ発生メカニズム、過剰乳化メカニズムについて解説、原因を理解する事で改善策を見出し、実行する 事で生産と品質に直結した安定した印刷が行なえると述べた。さらに乾燥のメカニズムについて用紙への浸透 性から乾燥過程についても解説、その上で速乾印刷には水を絞る事ができるアズーラ TSを使用することが不可 欠であると断言した。最後に速乾印刷の真のメリットは印刷の改善だけでなく、"経営革新"にあり、立ち上げ成 功の秘訣として経営者の不退転の覚悟を全社員に表明する手段としての「キックオフ宣言」を提唱した。長年の インキメーカーでの勤務に裏づけされた経験とノウハウが詰まったセミナーに参加者は驚き、真剣そのものの面 持ちで聞き入っていた。

セミナー終了後は「速乾印刷の実演」のため秀巧社印刷株式会社へ移動。同社は創業大正5年、今年で97周 年を迎える歴史と伝統を兼ね備えた総合印刷会社である。CTPルームを見学の後、印刷実演となった。実演に 先立ち秀巧社印刷の間社長からは「当社では創業当時から品質にこだわり続けて来ましたが、今回アグフアの協力による速乾印刷の実現により更なる進化を遂げることができました。その進化を印刷実演会で見ていただき、 何らかの形で皆様のお役に立てることがあれば幸いです」と挨拶があった。

実演会では知識氏より「最高に水が絞れるアズーラ TSだからできる速乾印刷を是非体感していただきたい」と挨 拶の後、最初にコート紙全判76.5k で重目の絵柄ポスターの印刷をスタート。10,000 回転で運転する中、刷り出 しから30枚足らずで色出しができていることを確認、3分後には印刷物の乾燥性を参加者達が直接触って確認 した。この間の印刷ではインキキーを触ることなくCIP3データに基づいた印刷が行なわれた。印刷20 分後には 断裁を実演し、裏付きの無い事を証明した。続いてスーパーユポ紙にてこちらも白地のほとんどない絵柄の印 刷をコート紙と同様10,000 回転で行い、刷り出しから約20分後に乾燥性の確認となった。コート紙、ユポ紙とも 通常の油性インキ、そしてパウダー設定量も10%と非常に少ない環境の中、印刷機のメンテナンスを適切に行 いアズーラ TSを使用すれば、速乾ができるという事実を目の当たりにした参加者全員非常に驚き、熱心に印刷 物を確認していた。

秀巧社印刷の河内、田中両機長からは「今まで"何となく"という間隔で行なっていた印刷がメンテナンスひとつ で刷り易く、色が安定し汚れもなくなった、そして自分自身の意識も変えることができた。」、「速乾印刷に取り組 む過程で様々な良い要因が出てきた。また適正な方法を身につけることで、一層のコスト意識や工場内の美化 に繋がると思う」とのコメントがあった。そして同社の有働取締役より「今までも品質にはこだわってやってきたつも りだったが、知識氏の下、アズーラTSでの速乾に取り組んでみたら目からうろこというか、今まで何をやってきた のか?という驚きだった。現在、印刷機は11年目であるにもかかわらず最高のコンディションにあり、それ以上に オペレータの品質に対する意識が本当に変わった。今後はこれを水平展開していきたい。今日参加していただ いた印刷会社の皆様にもこの実演を通して少しでも良い結果を出していただければと思います。」と挨拶があっ た。最後にアグフアの東條事業部長より「アズーラTSを使用すれば速乾印刷は実現できるのです。是非速乾印 刷に取り組んで皆様の会社の経営改革を実現していただきたい。そのために全社一丸となり、皆様の速乾印刷 の立ち上げをサポートいたします。」と挨拶があり、セミナーと実演会は盛況の内に幕を閉じた。

www.agfa.com

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