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LITHRONE GX40/LITHRONE GX40RPパッケージ内覧会

01 GLX640 Demo 01 DSC 39712014年6月12(木)に㈱小森コーポレーションつくばプラントにおいて、『KOMORI Packaging Solution』をテーマに「LITHRONE GX40(GLX-640+C)/LITHRONE GX40RP(GLX-840RP)パッケージ内覧会」を開催いたしました。今回の内覧会は、主に海外のお客様をメインに、リスロンGX40、リスロンGX40RPのパッケージ機にご興味・ご検討いただいているお客様を対象にご案内しました。

内覧会は、セミナー・工場見学・印刷実演・お客様によるパッケージ市場についての講演など多岐に渡って行われ、終了後はホテルで懇親会を開催しました。世界17カ国から59社96名の多くのお客様に参加いただき、KOMORIの提案する「パッケージソリューション」を体感していただきました。

まず初めに、つくばプラント内の会議室に各言語別にお集まりいただき、「パッケージソリューション」のテーマに沿った内容で、印刷業界全体の動向・見通し、それらに対応する弊社製品の紹介(オフセット印刷機、シャンボン機、デジタル印刷機)を説明し、パッケージに特化したリスロンGX40/リスロンGX40RPの機能やシステムについてお話ししました。

■ 印刷業界の動向/見通し
・ 印刷業界の各セグメント(出版・商業・ビジネスフォーム・POP・パッケージ・その他)において、パッケージは、もっとも将来性の高い業界
・ パッケージの非OECD諸国の年間成長率は約8.1%の見通し(OECD諸国2.1%)
■ KOMORIパッケージ印刷機ラインアップ
・ シャンボン機(紙パックなど型抜きインライン加工も可能)
・ 枚葉印刷機(食品・医薬品・生活用品パッケージ)
・ ImpremiaIS29(インクジェットデジタル印刷機・・・近日販売)
・ Impremia Landa-S40(Nanography・・・将来的なラインアップを予定)
■ LITHRONE GX40コンセプト
・ 高速安定稼動による厚紙・ロングランの高生産性
⇒最新の制御テクノロジーによる安定した18,000sph高速稼動・ノンストップ  ロジスティックスにより最高の稼動生産性を実現
・ 特色使用もスムーズなショートメイクレディー
⇒世界最高の印刷立上げシステムKHS-AIの搭載に加え、革新の新システムにより、 特色多用の印刷稼動切替えも最適・最短化
・ 高級印刷に対応する高い印刷品質
⇒信頼のKOMORI印刷品質を更に進化させた新インキングシステムにより、高級 印刷の要求に応える高い印刷品質
・ 多彩な機械構成・仕様バリエーション
⇒高付加価値印刷に対応する多様な機械構成を提供、更に、品質検査等の装置も 充実
・ 環境負荷低減と高い操作性
⇒損紙の低減と消費電力削減、先端を行くエコフレンドリー機
■ パッケージ印刷を支援するテクノロジーとシステム
・ K-ColorSimulator(スキルレスカラーマッチングシステム=カラー出力機とオフセット印刷の色のマッチング)
・ PQA-S(インライン検査及び濃度制御)
・ パッケージ印刷工程への追加機能(PDFデータとの突合せ、マスキング設定)
・ インクジェット式ナンバリングシステム(検査のトレーサビリティ)
・ PDC-SX(色調管理・自動見当調整)
・ K-Station ver.4(印刷工程管理ソフトウェア)
■ 本日の実演ポイントについての説明
・ 大ロット対応の高速ノンストップ稼動
・ 小ロット切替え、色替え作業に対する作業性改善・時間短縮
・ 高速での安定品質(カラーバリエーション・天地濃淡・条目・ゴースト)
・ 検査装置の充実(インライン検査・PDF照合)
・ 両面厚紙印刷

セミナー終了後、つくばプラントの見学をしていただき、昼食となりました。

午後からは、LITHRONE GX40/LITHRONE GX40RPの実演ごご覧いただきました。実演のナレーションは両機種ともにKOMORIアメリカのダグ・シャルトが担当し、総合司会は、中島が担当しました。

まず、最初にLITHRONE GX40(菊全判6色オフセット枚葉印刷機)の前に集合していただき、記念撮影を行いました。

※ こちらの写真はKGC(KOMORIグラフィックセンター)に設置されているImpremiaC80で出力し、最後にお持ち帰りいただきました。

■ LITHRONE GX40(GLX-640+C)の実演
【JOB1】
・ 薬箱のパッケージ印刷(5色+ニス)
・ 用紙:エルカード26.5kg/四六(1,050×750)紙厚0.35mm
・ 最高印刷速度 18,000SPH
・ 500枚

あらかじめ機械にセットしていた版で紙厚0.3mmの薬箱のパッケージを刷り出し、見当・色調を確認した後、そのまま18,000回転で500枚印刷しました。印刷中はオペレーションスタンドのモニター(KID)に、品質検査機能に加えて色調管理機能を搭載したPQA-Sによる測定結果を映し出して自動フィードバック機能をご確認いただきました。

【JOB切替え】
・ リムービング
・ ブランケット洗浄/プレインキング
・ Full-APC(全自動刷版交換装置)
・ 用紙の交換
・ 試刷り
・ PDC-SX(見当/色調あわせ)
・ OKシート

500枚の印刷が終了した後のJOB切替え中に、パッケージの生産性向上を支える統合制御KHS-AIをはじめとするシステム製品群について説明しました。リスロンGX40は多様化するパッケージ印刷に効果的なアイテムを多数搭載することができます。印刷機の自動化装置とKHS-AIを基軸とするシステムが密接に連携することで、素早い安定した稼動を可能にし、大幅な損紙削減を実現します。

また、KHS-AIに印刷品質の数値化・高いレベルの品質管理を強力にサポートするPDC-SX(色調管理/自動見当/スマートフィードバック)とPQA-S(品質検査/色調制御)を組み合わせることで、さらなる印刷工程の最適化を推し進め、パッケージ印刷の生産性を飛躍的に向上することを説明しました。

※ これらのシステムはすべて小森製であるため、別々のメーカーから調達したシステムの場合よりもKHS-AIとのデータのやりとりを豊富でより効率的になります。

【JOB2】
・ お菓子箱のパッケージ印刷(5色+ニス)
・ 用紙:エルカード36kg/四六(1,050×750)紙厚0.45mm
・ 印刷速度18,000SPH
・ 2,000枚

ジョブ2では、紙厚0.45mmの用紙に重い絵柄のお菓子箱を2,000枚印刷しました。印刷中は、PQA-Sによる品質検査と濃度コントロールをKIDモニターに映し出し、その微細な濃度の変化をリアルタイムにご確認していただきました。また、ノンストップオペレーションシステムにより、フィーダー・デリバリーとも、パイルチェンジする間も機械を止めずに最高印刷速度のまま生産を維持する様子もご覧いただきました。

また、GLX-640の実演終了後には、新たに追加された管理システムについての説明をしました。
<KHS-AI>
リピートJOBが多いパッケージ業界のために、これまでのエア・見当プリセットに加え、PDC-SXやPQA-Sとの連携を強化し、過去に使用した設定を素早く呼び出すことが可能になりました。
<PDC-SX>
パッケージ対応として、特色でも正確にフィードバックできる色補正機能を搭載。また、打抜き工程に対応した紙位置に絵柄を合わせる機能も搭載しました。
※PDF照合機能
PDC-SXのオプションで、イメージセンサーにより印刷物の画像を取り込み、刷版データとの照合を可能にしました。
<PQA-S>
フィーダーボード上で用紙をナンバリングし、打抜きデータを正確に認識。ブランクス単位での品質管理を行うシステムも搭載しました。

これらの説明の後、LITHRONE GX40RP(GLX-840RP)の前に移動していただき、本日2回目の実演がスタートしました。

■ LITHRONE GX40(GLX-840RP)の実演
【JOB1】
・ ギフトボックスのパッケージ印刷(表4色×裏2色)
・ 用紙:サンカード15.5kg/K判 紙厚0.3m
・ 最高印刷速度 16,500SPH
・ 400枚

あらかじめ機械にセットしていた版で紙厚0.3mmのギフトボックスを刷り出し、見当・色調を確認した後、そのまま16,500回転の最高印刷速度で400枚印刷しました。また、二つのJOBのトータルタイムをタイムチャレンジとして測定をスタートしました。

※LITHRONE GX40RPは、片咥え・反転無し方式を採用した菊全判両面オフセット印刷機です。「片咥え」により、反転機で必要としていた紙尻余白が不要になり、用紙コストを抑えることができます。「反転無し」の4本倍径渡し胴の機構により、パッケージにおいても高品質で安定した紙の搬送を実現します。また、版焼きは、表裏ともに同方向で片面機と共通なため、版の面付けや運用を効率化できます。

【JOB切替え】
・ リムービング
・ ブランケット洗浄/プレインキング
・ A-APC(全色同時刷版交換装置)
・ 試刷り
・ PDC-SX(見当/色調あわせ)
・ OKシート

400枚の印刷が終了した後、本機はKHS-AIのスマートシーケンスを使って、オペレータが操作することなく切り替え作業を行い、自動で試刷りまで完了しました。このGLX-840RPに搭載されている全色同時刷版交換システムA-APCを用いると、この印刷機は8色機ですが、10色、12色構成の機械であっても、わずか85秒で版交換を完了させることができます。その後、PDC-SXにより表面・裏面の見当と色合わせをし、本刷りを行いましたが、JOB1の本刷り終了からJOB2の本刷りスタートまでのJOBチェンジの時間はわずか3分19秒でした。

※濃度がズレている場合でも、PDC-SXのカラーコントロール機能により、印刷機に自動フィードバックされるので、すぐに本刷りに入ることができます。

【JOB2】
・ ギフトボックスのパッケージ印刷(表4色×裏1色)
・ 用紙:サンカード15.5kg/K判 紙厚0.3m
・ 最高印刷速度 16,500SPH
・ 400枚

ジョブ2でも、紙厚0.3mmの用紙に重い絵柄のお菓子箱を400枚印刷しました。印刷中は、搭載されている乾燥装置H-UVシステムについての説明や、表面・裏面の2カ所に搭載されている品質検査装置PQA-Sについても説明しました。JOB1とJOB2の今回の実演に要したトータルタイムは8分39秒でした。

※PQA-Sは、高精度なカメラを採用し、デリバリー部と反転部で印刷面をインラインで検査する装置ですが、同時に撮影した印刷物のカラーバーを読み取り、色調を自動制御します。

すべての実演が終了した後、2台の実機を自由に見学していただきました。

その後、セミナールームに戻り、パッケージ業界における世界のリーディングカンパニーを代表して、4社から最新動向についてプレゼンテーションをしていただきました。食品パッケージの最新動向から工場の設計、世界的な規制動向など、幅広いトピックが取り上げられました。

最後にバスに乗り、オークラフロンティアホテルつくばに移動していただきパーティーを開催しました。参加者の皆様は、本日の内容について意見交換されたり、ビジネスモデルや経済環境などについても熱心に笑顔で談笑されていました。

このたびは、世界中よりKOMORIのパッケージソリューションに関心を持たれ、大変多くのお客様にお越しいただきましてありがとうございました。高速ロングランを実現するノンストップオペレーションシステムや制御システム・各種自動化装置など、多彩な要求に応える装備を万全にしたLITHRONE GX40・LITHRONE GX40RPは、これからのパッケージ印刷に威力を発揮すると思います。今後ともKOMORIのソリューションにご期待ください。

www.komori.co.jp

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