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Last update土, 26 9月 2020 7pm
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Sud Ouestグループが自社の雑誌および増刊部門にQuark Publishing Platformを採用

フランスの地方日刊ニュース出版業者が、自社の付加価値のある定期刊行雑誌と増刊すべてを管理するため、Quarkのエンタープライズソリューションを選択

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Quarkは、ボルドー(フランス、ジロンド県)の地方日刊紙グループであるSud Ouestが、定期刊行雑誌と増刊の管理および制作プロセスを全面的にQuark Publishing Platformに移行する選択をしたことを発表しました。Sud Ouestグループは現地で有名な日刊紙と週末の増刊を発行しています。日刊紙は4色で64ページの21エディションで、毎日32万部が発行されており、週末には増刊が発行されます。土曜版は16ページで、新聞と合わせて販売され、日曜版には7つのエディションが存在します。Sud Ouestはまた、Terres de Vin(毎年6号に加え、3号の特集号)や、全国で販売されるSud Ouest Gourmandなどの独立した雑誌も出版しています。

移行による手作業の自動化

Sud Ouestグループは、これまで自社の増刊を「従来の」方法で管理し制作していたと、Sud Ouestグループのプリプレス部門マネージャのMichel Lagenette氏は述べています。「『従来の』方法とは、クライアントワークステーションでQuarkXPressを実行し、ページレイアウトの作業を行うシステムです。当社のシステムは、制作チェーンに属する各担当者が、サーバーに格納されている記事をFTPプロトコル経由で参照するというものでした。情報の送信は、本質的にこの運用方式で行われていました。すべての担当者は、ファイルの利用状況を電子メールや電話で報告しあっていたのです。したがって、管理チームが間違いなく制作プロセスに従っているという点に依存せざるを得ませんでした」

鍵となるのは簡単な統合

多くの出版業者同様に、Sud OuestはデスクトップパブリッシングにQuarkXPressを利用し続けてきました。このため、Quarkの包括的なパブリッシングプラットフォームを選択するのは「別のツールへの移行を必要としないため、使いやすいソリューション」と考えられていました。しかし、Michel Lagenette氏は、最も重要な理由は別にあるとしています。「当社がQuark Publishing Platformについて最も評価している点は、その能力です。他のパブリッシングソリューションと比較しても、当社の既存のプロセスやツールへの適応が非常に簡単で、短時間に行え、手順を最初からやり直す必要はありません。当社は常に、ツールに当社のやり方を合わせるのではなく、当社のやり方に適応できるツールを希望していました」

Sud Ouestでは、制作プロセスを効率化し、同時に情報やタスクの共有と監視を可能にするパブリッシングプラットフォームを選択する必要がありました。「当社は、テキスト、画像、最終的なコンテンツなどの資産を編集するため、データベースの側面が非常に重要であると考えていました。そして、これらの資産すべてを、より柔軟で、セキュリティが安全な方法で統合できる手段を求めていたのです」

Sud Ouestグループは、Quark Publishing Platformの木構造の概念も高く評価しました。これは、「当社のすべてのタスクをモデル化し、あらゆるファイルに標準の基準でアクセスでき、ファイルが変更された場合には動的に更新され、制作チームに自動的に通知されるため、リアルタイムで追跡可能」なものです。

制作プロセスをこのような新しい形で把握できることから、管理チームはようやく、従来のように自分達の中核的業務に集中できるようになりました。

週末の増刊も制作に順次追加

Sud Ouestは、Quark Publishing Platformの採用を決定すると、QuarkチームやシステムインテグレータのCSEとの協力により、自社固有の要件に応じたソリューションを構成する作業を開始しました。「Quark Publishing Platformは高い柔軟性があり、非常にオープンなソリューションで、当社が希望する作業のほとんどを可能にします。当社は、制作プロセスの方針の作成と、統合の計画に時間を費やしました」

2013年2月にQuark Publishing Platformの運用を開始し、土曜版に無料で付属する、52ページで各種のエディションで利用可能な増刊の制作に使用されました。「当社が最初に行ったのは、ページのレイアウトを開始する前にテンプレートを定義することでした。当社は制作チェーンに沿って、少しずつ作業を進め、修正や画像処理も含めて、各手順をソリューションの中心に組み込みました。現在では、編集チームはプラットフォーム内でデータストリームを直接使用して作業を行っています」とLagenette氏は述べています。

すべての制作をQuark Publishing Platformに移行

Quark Publishing Platformを使用した運用の成功を踏まえて、Sud Ouestのグループは他のすべての増刊と雑誌をこのソリューションへ移行する作業に取り組んでいます。Sud Ouest Dimanche以外に、季刊誌のSud Ouest Gourmandとその特別版も、2013年12月に発行される号から完全にQuark Publishing Platformを使用して制作される予定です。

Terres de Vinsも2014年1月からQuark Publishing Platformで制作されます。Terres de Vinsは隔月刊の雑誌で、全国版、南西部版、南部地中海沿岸版の3つのエディションに加えて、3つの特別版が出版されています。

Sud Ouestは、Quark Publishing Platformを使用して、商用および広告のコンテンツのレイアウト管理を行うことも計画しています。Quark Publishing Platformを活用することで、レイアウト全体を動的に管理でき、それぞれの記事、画像、セクションの位置を正確に設定できます。これによって、編集部門と広告部門が共同で作業できます。これはQuark Publishing Platformなしには実現できなかったことです。

さらに、グラフィックの作業を社内で行うことも計画されています。Lagenette氏は、「これまで、当社は新聞、Web刊行物、日刊紙、雑誌で使用するグラフィック、たとえば地図、編集コンテンツ、イラストなどを作成するために、外部の供給元に依頼していました。当社は現在、チームの一部をトレーニングしており、2014年には完全に独立した作業を行えるようになる見込みです」と述べています。この特定のワークフローを管理するため、すべての作業がQuark Publishing Platformに統合される予定です。「これは、データストリームのセキュリティと自動化能力、そして作者がリモートで作業できるという点で理想的です」

HTML 5をベースとするApp Studioにより、将来的には特定のSud Ouestグループの刊行物がタブレットやスマートフォンで提供されることも考えられます。「新しいQuarkの動的なパブリッシングツールにより、当社は広範なプロジェクトを検討する機会が得られました」とLegenette氏は締めくくっています。

www.quark.com

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